【第1回子ども向けワークショップのご報告】
- 2019年10月6日(日)
- 2019年子ども向けワークショップ
今年度は2回講座となりました。十勝の色々な小学校から参加してくれる子が集まりました。
本日のプログラム
①「イメージコレクション」
②「メタ認知」
③「脳内コレクション」
①イメージコレクション
例えば「家」と言っても三角屋根・平らな屋根・豪邸・茅葺の家、家のイメージは人によって違い、同じものを思い描くとじは限りません。
子供達には「家」→「買物」→「愛」→「力」など、次々にお題を出題し、自分が頭に浮かんだモノを描いてもらいました。
(例)「家」のお題では三角の家を描く子もいますし、マンションの見取り図を描く子もいました(面白い!)
徐々にレベルが上がっていくと「難しいー!」「出来ないかもぉー」の声が。
自分たちが目で見たことのあるは描けるのですが、形のないモノ、見たことのないモノを描くのは難しいようです。
頭の中にあるモノを如何に表現して描けるかを体験し、そして人とのイメージの違いを確認ました。
②メタ認知
メタ認知とは自分の認知行動(知覚、情動、記憶、思考)を客観的に捉え、評価し、制御する能力です。
今回はトランプのマークと数字を順番通り30秒以内に記憶する方法で「メタ認知」について体験しました。
Ⅰ:自分が記憶できるカードの最大限の数字の目標を立てます。
Ⅱ:実際に記憶します。
Ⅲ:理想と現実のカード枚数との乖離を確認します。
数字は覚えているけどマークを忘れてしまう子、全部覚えているけど順番が思い出せない子、ここでも人それぞれ違いが出てきます。
Ⅳ:結果を踏まえ、もっと覚えるにはどうしたらいいか作戦をたてます。
(順番が覚えられない子は声に出すと順番が覚えやすいなど)
この様に目標と現実の乖離を埋めていきます。
今回、講座内ではトランプを使いましたが、
(例)家で漢字を覚える時「全ての漢字を10回ずつ書く」のではなく
自分が「書ける漢字」「書けない漢字」を仕分けし、
書ける漢字はスルー、書けない漢字のみを練習する。
書けなくて練習した漢字の中でも「特に覚えにくいモノ」を更に仕分けし、なにかと関連づけて覚える。
など、自分がどのくらい出来ないのか、どうすれば出来るのか、自分を客観視し、戦力を立てて臨むと目標や夢へ到達し易いと言う話をしてもらいました。
(認知とは信頼できる友達を自分の中に持つことだよ!)
③脳内マップ
自分の好きなもの、憧れのもの、お気に入りのもの。それらを絵や写真、雑誌の切り抜きを貼って画用紙に表現してもらいました。
(例)綺麗な絵画がほしい
絵画の写真を脳内から出して画用紙に表現することで、イメージを具体化出来たり、
人に見せる事で「私もこれが好き」と感性を共有できたり、
「駅前の画廊に似た絵が売っていた」情報を得ることができるかも。
自分の感じている事、考えている事を表現してみることが夢実現の第一歩になるかもしれません。
今回も子供達には色々なワークショップを体験してもらいました。
スキルも大切ですが、自分の頭を使って考える、考えを表現する、人との違いを知る、個性や違いも大切にする
を意識しながらワークショップを進めてました。子供たちがもっと自分を認められたり、自分の好きを少しずつ確認出来たり、表現できたり、
他人も尊重出来たり、が育めるきっかけにワークショップがなってくれれば嬉しいと考えています。